教育プログラム
教育プログラムの特徴
茗溪学園の教育プログラムは、単に知識を記憶し、活用するものではありません。創立以来、私たちは知識や常識そのものを問い直し、評価し、新たな価値を創造する教育プログラムに挑戦してきました。その理念は、創立以来続いているフィールドワークや個人課題研究、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)プログラム、国際バカロレアディプロマプログラムに表れています。
国際バカロレア
IBDPカリキュラム認定校
茗溪学園は、国際バカロレア機構の認定を得て、2016年度よりIBワールドスクールの一員となり、世界の大学に進学できる国際統一カリキュラムをスタート致しました。
この「IBディプロマ・プログラム」は、大学レベルの学習だけでなく、地球市民として人生に必要な力を養う、高度でバランスの取れたプログラムとなっています。所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めた生徒は、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)を取得することが可能です。授業は日本語または英語で開講され、2022年からはすべての科目を英語で履修することも可能です。
2020年に第1期生全員が「IB Diploma」(国際バカロレア資格)を取得し、卒業致しました。卒業した第1期生は、University of TorontoやUniversity of Melbourne等世界ランキング上位の大学に多数合格し、北米を中心に多くの大学から奨学金を獲得しました(第1期生の奨学金総額は$840,000 (約 9,300 万円、$1=111.4 円計算)。これは、IB ディプロマのアカデミックな教育が、世界の大学で高く評価されている証であり、茗溪学園がIBワールドスクールとして認められた証ともいえるでしょう。
文部科学省 SSH指定校
スーパー サイエンス ハイスクール
茗溪学園は、先進的な科学技術教育を実践する重点校として、文部科学省よりSSH(スーパ―サイエンスハイスクール)の指定を受けています。2011年、2017と続けて指定を受け、通算9年目を迎えます。SSHでは単に理系教育を重視するのではありません。科学技術にまつわる様々なイベントやカリキュラムの実践を通して、科学的な思考力・判断力を身に着けさせるという至高な使命を負っています。「正しい」情報の見極め方と科学的な倫理観を共に育成し、地球規模課題に取り組むことが出来る人材の育成に努めています。
この理念のもとに実践された本校のSSH教育内容は高く評価され、国内外で多くの実績をあげています。以下、SSHを通した科学技術教育の実績一例です。
・JSEC(高校生科学技術チャレンジ)にて科学技術振興機構賞受賞(国内開催)
・intel ISEF(インテル国際学生科学技術フェア)日本代表(アメリカアリゾナ州開催)
・Global Science Link「 Best Presentation Awards 」(シンガポール開催)
17才の卒業論文
探究学習 「個人課題研究」
創立以来、茗溪学園には高校2年生全員が取り組む「個人課題研究」があります。「17歳の卒業論文」ともいわれ、生徒自身が興味を持った課題 (テーマ)を独自に準備し、指導教員のもとで、1年間にわたり調査・研究を行います。研究の対象は、自然科学・社会科学・人文学だけでなく、芸術やスポーツ科学等多岐にわたります。その研究過程で、大学や研究機関・企業などを訪問し、調査研究の援助をお願いする等、問題把握・分析・情報収集・情報処理・まとめ・発表等の能力など、総合的な力を育成します。
また、この研究活動は、生徒が自分の将来を考えるきっかけにもなります。個人課題研究をきっかけに、研究者や伝統工芸家、建築家、芸術家になった生徒が多数います。
個人課題研究は生徒のアカデミックスキルを伸ばすだけでなく、自分の将来へ向けた第1歩でもあります。
学校の外で学ぶ
「フィールドワーク」
茗溪学園では、教室の中で学ぶだけでなく学校の外に自ら知識を取りに行く学習活動を重視しています。国内では社会の問題について考えるために実際の裁判を傍聴する「裁判傍聴プログラム」や、生物の多様性や生態系を科学的視点、環境保護の視点でとらえる「屋久島フィールドワーク」をはじめ、産業技術総合研究所訪問等多くのプログラムがあります。
また、海外では中国の高校生と合同で研究発表会を行う上海研修、タイでは大学教授と共に恐竜の化石の発掘活動や地層の研究活動を行うタイ研修プログラム等があります。
茗溪では、学校という小さな世界だけでなく、実社会という広い世界から学ぶことで、生徒の知的好奇心は大いに刺激されるのです。